Marketo、Engagioの共同設立者であり、DemandBaseの元CMOであるジョン・ミラー氏とTRENDEMON CEOのAvishaiとの洞察に満ちた対談動画を今回は特別にご紹介致します。
今回の対談動画ではB2Bマーケティングのエコシステムを形成する変革的な5つのトレンドについて深く掘り下げました。
本動画の中でジョン氏はまず、過去15年間の伝統的なB2Bマーケティングのプレイブックが、もはやいかに役に立たないかを強調しました。CMOのパイプライン目標が増加の一途をたどり、予算が拡大される代わりに削減される中、マーケターは成長という不可能な課題を達成しようとしているとインタビューの中で触れています。
最初に重要な変革のひとつとして紹介されたのは、「ブランドが本来持つ力・役割への再注目」です。従来のデマンド・ジェネレーションにフォーカスするのとは対照的に、ブランド強化は、リテンションを含むマーケティング全体のパフォーマンスを高めるのに役立つといいます。ジョン氏は直近の調査の中で売上目標を達成し、成功しているBtoB企業は共通してデマンド・ジェネレーションよりも「ブランディング」に投資していることを明らかにしました。
アカウント・ベース・マーケティング(ABM)からBuying Group Marketing(BGM)への移行は、B2Bマーケティングの進化における次のステップと考えられています。単にアカウント単位でターゲットにする時代は終わり、よりコンバージョンの可能性を高めるには、購買関係者を網羅的にターゲティングに含める必要があります。そうすることで、潜在的な機会をより正確に理解することができます。
目まぐるしく急速に変化する状況の中で、ジョン氏は、長時間のエンゲージメントを重要な指標として、アカウントと購買グループのジャーニーにもっと焦点を当てるべきだと提案しています。エンゲージメントは顧客との関わりの中で顧客のサービス理解を提供し、収益生成の源泉であると述べています。
サードパーティのクッキーが廃止され、広告によるターゲット企業へのリーチの難易度も高くなっています。また以前よりも匿名化の傾向が強くなる購買者の特徴に対して、マーケティング担当者は適応を迫られています。ジョン氏は、こうした厳しい状況に対してファーストパーティデータを早急に強化し、オーディエンスを構築することの重要性について、メディアビジネスのサブスクリプションモデルになぞらえて言及しています。
最後に、BtoBにおけるAIの役割についても触れ、これまでの短期的な視点による誇大広告がなされたり、AIが生成したコンテンツに対して様々な反発があったことを認めつつも、ジョン氏は、今後数年の間でマーケティングの複雑さをもAIが理解し、戦略的な意思決定を支援する長期的な可能性についても言及しています。
2024年のB2Bプレイブックを書き換える必要性を示唆するセッション動画の全容を下記にて是非ともご覧ください。